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    移 植









【事例1】
華々しい愛・地球博開催の裏では
2005年に開幕した地球博ですがその2年前から周辺の整備が始まり、当社もそれらの
工事に参画しました。リニア終点駅の用地確保の為、約1000坪に植えてあった梅の木
117本余を移動移植する工事を請け負いました。
        全工程のスライドショ-はこちらからご覧下さい

2003年秋
すでに工事備品が納入されています。
04年5月末までに全数撤去の指示が
出ていますので無駄のない工程を計画
しておかなければなりません。
 
117本という驚異的な数の梅樹は
平均して4~5m程度に伸びており
植えられたのはかなり昔の様で、
コケや菌が付着したモノから枝ボケ
して生長が鈍化したモノまで様々です。
これは『膏薬病』という病気に罹った
梅樹でしてシラカバではありませんよ。
ここまで真っ白になったモノは見たこと
なく、無事に生かせられるか今から
心配になります。
これが代替地のひとつですが惨憺たる
状況です。ここをまともに整地してから
本作業に執り掛かるわけです。
急がないと間に合いません。
ここも代替地のひとつです。
こちらは日当たりもよくさほど荒れて
いないのでスムーズにいきそうです。
ところで皆さんは我々が何を基準に根を
堀り上げているのだろうと思った事は
ありませんか?
この写真は梅樹の【根系標準見本】と
いうものでして当社ではこの見本も作業
を計画する時の参考にしています。
移植の成否は根の切り方だといっても
いいと思いますので発根し易い箇所を
狙って切り、根鉢にする事が肝要です。
根の話になりましたのでついでに
【菌】のお話もしたいと思います。
これは『菌根菌』と呼ばれるモノで植物の
生長に不可欠な菌なのです。根は口を
開けて水分を吸うわけではなくこの菌の
助けを借りてイオン化された養水分を
浸透という形で吸収するのです。
本隊が梅樹を掘り上げている間、別動体
は代替地の整備に係っています。
ここでは地主さんの要望で傭壁沿いの
見栄えがよくなる様 孟宗竹を植えて
欲しいという事になり地主所有の石を仕切り
に使い、植栽しました。その他はまあまあ
見られる様子にはなってきました。
この時点で4月中旬になっています。
子竹孫竹が出て繁ってくれば緑のスクリ
ーンになるでしょう。
作業中は必死ですから写真を撮っている
余裕はなかったのでいきなり仮植した状態
まで飛んで来ました。
最終的には10cm程度砕石で底上げしま
すので少し高めに着けています。

こちらにもだいぶ移植されて来ました。
1月から根を切ってきたせいで開花が
だいぶ遅く始まっています、まだ咲いて
います。


こちらへは比較的大きな樹を持ってきて
あります。ここまでで70本くらい済ませて
きています。
一本1本姿が違いますがこの樹は特に
四方に広がっています。
こういった樹は翌年には半分くらいに枝
詰めた方が無難です。

5月に入ってからは一斉に新葉が芽吹き
始めました。これからが大変です。
100本以上の樹が一斉に絶えず水を
欲しがるからです。

 

ところであの真っ白けの樹はどうなった
のかと申しますとご覧の通り根が張って
おらず根玉になりませんでした。
辛うじて生きている根の部分のみが
付いています。白い菌も金ブラシで擦り
ますがなかなか落ちません。非常に分の
悪い樹木ですが諦めずに発根を促す様に
頑張って植えてみます。

芽吹いて来た事は来ましたが正規の
枝先にはあまり出て来ません。
その分、地際からヤゴとして吹いてきて
います。この場合来年早々に幹の元で
切り倒して株立樹として再生させるほか
ないでしょう。 あれだけ悪性菌に侵されて
根も無かったわけですから当然といえば
当然の結果ともいえます。
用地は全撤去が指示ですので
この様な針林樹も例外ではありません。
この時季、常緑針葉樹を移植するのは
無理があり、結果は判り切っていましたが
一生懸命掘り上げました。

ですが・・・
やはり夏前には枯れて伐採となりました.

こうしてこの大移植計画は納期まで
10日を残し完了しました
みんな お疲れさんでした。
 
しかしまだ他の用地では懸命に移植や
用地整備が進められており2004年は
蜂の巣を突っついた様な慌ただしさが
続いていました。


スライドショ-はこちら





【事例2】
コブシ:モクレン科の大木
大規模な造園に際し、大径樹をたくさん移植移動させましたがモクレン科のモノが多く、
なかでもこのコブシが難関でした。

これが例のコブシ根元です。
樹冠7mのこの樹を移植します。
モクレン科樹木はとても移植に
弱く、成功率は低い為、ご説明
しましたが『どうしても植えたい
から何とかしてくれ』と頼まれれば
断れません。
この樹は姿も均整がとれており、
良い樹なのですが腐朽菌が外皮の
中に侵入し始めており放っておくと
大変でした。侵された部分を剥ぎ取り
殺菌保護をします。
細かい経過の写真を残していなかった
のでいきなり本植してありますが、
土壌改良~堀上げ~根巻き段階を
経ています。
直径60㎜程度の根を切っていますので
とても心配ですがあらゆる手を使って
一刻も早く新根を出させなければ
なりません。 時間との勝負です。
二年目春の姿です。
葉の大きさが通常より小さい事、
下枝ほど葉の量が少ない事、
現場が高台で比較的風が強い事、
など喜ぶにはまだ早く、根元の
菌跡も気になります。 
ご依頼者は安堵されたご様子ですが、
こちらはまだまだ心配です。必要以上に
不安にさせる事は言わない方が
良いのかも知れませんが
『まだ五分五分です』とだけ申して
おきました。来年の秋までは気の抜けない
日々が続きます。












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【事例3】
ヤマモモ:常緑樹ヤマモモ科
リカー酒などに利用できる甘くて美味しいヤマモモの樹を移植しました。

これは常緑樹ヤマモモの根径1mを
本植するところです。実はこの日より
一年前、すでに根切りを済ませて
おりましたので幹の割と小さく
掘り上げる事が出来たわけです。
通常、根廻ししてあっても移植時には
葉の量を少なくしますがこの樹について
はいろいろな方法で細根を出させてある
のでそれほど葉を落とさずにできました。
植え付けてから一ケ月が経ちました。
若干、元葉を落としていますがほとんど
ダメージはありません、まず大丈夫です。 
本来、常緑樹の移植は難しいものです。








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